2013年6月3日月曜日

RAW現像のすすめ

18度目の登場、ラクダ本好きです。

今回も懲りずにカメラネタを。

みなさんはRAW現像ってご存知ですか?

デジカメで写真を撮影した時、イメージセンサから読み取られたデータはカメラ内の映像エンジンを通して、JPEG形式の画像ファイルとして保存されます。
デジタル一眼カメラや高級コンパクトデジカメでは、JPEGに変換する前のデータを保存する事が出来ます。(これをRAWデータと呼びます)
このRAWデータは、パソコンに取り込んで後から補正する事が出来ます。

フイルムカメラ(最近はあまり見る事がなりましたね)では、撮影後にフイルムを写真屋さんに持って行って現像していましたが、このフイルム時代の行為になぞらえてデジタル時代ではRAW現像と呼んでいます。
フイルムの時代はカメラ屋さんが露出があっていない(明るすぎる/暗すぎる)写真を補正してくれましたが、RAW現像でも同じ事を自分で行うことが出来ます。
また、露出補正以外にも、色の調整やシャープネスの変更なども可能で、補正の効果を画面を見ながら確認出来るので自分のイメージにあった写真にする事が出来ます。
フォトレタッチソフトで同じような事をJPEGファイルに対して行えますが、RAW現像の場合はその補正をほぼ無劣化で行う事が出来ます。
(JPEGファイルを補正すると、色などの情報が確定して圧縮されている為、劣化はさけられません)

RAW現像を行うにはRAW現像ソフトというものが必要となります。
デジタル一眼にはRAW現像ソフトがバンドルされていたり、数万円で市販されたりしています。
(私は、AdobeのLightroomというソフトウェアを使っています)

以下の写真はRAW現像のサンプルです。
まず撮って出しのJPEGです。
今どきのデジカメでこんな失敗するのは難しいのですが、露出がドアンダーなので昼間なのに何が写っているのかわかりませんね。

撮って出しのJEPG

上のJPEGファイルをフォトレタッチソフトで補正したものが以下の画像です。
大分明るくなりましたが、使用したソフトではここまでが限界でした。

JPEGを補正


RAWデータから現像したものが以下の画像です。
ノイズが乗ったりディテールがいまいちなのですが、なんとか実際の明るさまで補正する事が出来ました。

RAW現像

今回の例はかなり極端ですが、RAW現像を行えば、撮影時にホワイトバランスや細かな露出補正はあまり気にせず構図などに集中する事が出来ます。
デジタル一眼をお持ちの方は、表現の幅も広がると思うので一度お試しになってみてはいかがでしょうか?

今回はこれにて

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